Japanese
English
誌上シンポジウム 椎間板研究の最前線
椎間板変性と疼痛
Disc Degeneration and Pain
宮城 正行
1
Masayuki MIYAGI
1
1北里大学医学部整形外科学
1Department of Orthopaedic Surgery, Kitasato University, School of Medicine
キーワード:
神経侵入
,
deep nerve ingrowth
,
疼痛関連物質
,
pain-related molecules
,
メカニカルストレス
,
mechanical stress
Keyword:
神経侵入
,
deep nerve ingrowth
,
疼痛関連物質
,
pain-related molecules
,
メカニカルストレス
,
mechanical stress
pp.945-950
発行日 2018年11月25日
Published Date 2018/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408201206
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椎間板は腰痛の原因組織として考えられているが,通常の加齢性の変化で起こる椎間板変性が必ずしも慢性化する腰痛を来すわけではない.過去の基礎・臨床研究結果から,椎間板変性の過程で起こる椎間板内層への神経侵入と神経感作,椎間板内に発現する疼痛関連物質,椎間板に加わるメカニカルストレスが椎間板由来の慢性的な腰痛の発症において重要と考えられる.そのため,椎間板由来の腰痛の慢性化を防ぐためには,腰痛急性期における適切な安静と適切な薬物治療により,慢性化する前に最大限“芽を摘む”ことが重要なのではないかと筆者は考えている.
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