書評
『臨床研究の道標―7つのステップで学ぶ研究デザイン』
菊地 臣一
1
1福島県立医科大学
pp.620
発行日 2013年6月25日
Published Date 2013/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408102738
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
今は,EBM(evidence-based medicine)が臨床研究を実施する際の前提になっている.しかし,少し前までは,そんな認識は誰も持っていなかった.それだけでない.臨床家は,偏見を持ってEBMをみており,敵視さえしていた.今からみれば昔日の観がある.
もちろん,医療がすべてscienceから成り立っているかと言えば,そうではない.EBMが明らかにしたのは,皮肉にもNBM(narrative-based medicine)の重要性である.医療は科学だけで成立し得るのか,という問いを投げ掛けられているのが現状である.
Copyright © 2013, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.