Japanese
English
症例報告
頚椎多発性骨髄腫に対し外科的治療を行った1例
Surgical Treatment for Multiple Myeloma of the Cervical Spine : A Case Report
平川 明弘
1
,
宮本 敬
1
,
児玉 博隆
1
,
細江 英夫
1
,
清水 克時
1
Akihiro Hirakawa
1
1岐阜大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Gifu University School of Medicine
キーワード:
multiple myeloma
,
多発性骨髄腫
,
surgical treatment
,
外科的治療
,
OlerudTM Cervical
,
オレルードサービカル
Keyword:
multiple myeloma
,
多発性骨髄腫
,
surgical treatment
,
外科的治療
,
OlerudTM Cervical
,
オレルードサービカル
pp.767-769
発行日 2002年6月25日
Published Date 2002/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903579
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
抄録:多発性骨髄腫における第3頚椎の著明な骨融解を認めた症例に対し,自家腸骨を用いた前方除圧固定とOlerudTM Cervical(NordOpedic)を使用した後方固定術を一期的に行い,疼痛は軽快し歩行器での歩行が可能となった.脊椎に発生する多発性骨髄腫に対する外科的治療については,神経症状が出現していなくとも,疼痛が強くADLの低下が懸念される症例ではその適応とし,早期の離床を促す必要があると考えられた.またOlerudTM Cervicalは各種screw,hook,wireなどの多彩な組み合わせが可能であるため,骨融解部位が存在し,また今後病変の拡大が考えられる本症例に対しては本システムの特色を生かせると考えられた.
Copyright © 2002, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.