整形外科/知ってるつもり
反復性肩関節脱臼におけるglenoid track—具体的にどのように使うのか
山本 宣幸
1
,
井樋 栄二
1
Nobuyuki YAMAMOTO
1
,
Eiji ITOI
1
1東北大学大学院医学系研究科医科学専攻外科病態学講座整形外科学分野
pp.368-371
発行日 2016年4月25日
Published Date 2016/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408200514
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はじめに
われわれがglenoid trackという概念を提唱したのが2007年1)であるので,既に9年が経過していることになる.しかしglenoid trackの線はどう引けばよいのですか?という質問もまだたくさんいただく.確かにglenoid trackの計算の仕方は簡単だが,線の引き方となるとわかりにくいところがあるかもしれない.そこで本稿では実際にどのようにglenoid trackの概念を使い,かみ込みのリスク評価を行ったらよいのか,実際の症例のCT画像を使ってglenoid trackの計算の仕方から線の引き方までを1つひとつステップを踏んで説明していきたいと思う.本稿が実際の臨床の現場でお役に立てば幸いである.
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