増大号特集 整形外科 外来・当直 エマージェンシーマニュアル
外傷編
肩の外傷
肩関節脱臼/[COLUMN]コンタクトスポーツ選手の反復性肩関節脱臼手術は悩ましい
糸魚川 善昭
1
Yoshiaki ITOIGAWA
1
1順天堂大学医学部附属浦安病院整形外科
pp.454-457
発行日 2021年5月25日
Published Date 2021/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408201983
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肩関節脱臼を疑う事前情報
疼痛部位・変形:肩関節脱臼には大きく分けると前方,後方脱臼があるが,95%以上の症例で前方に脱臼する.脱臼している状態では肩はほとんど動かすことができず,強い痛みを伴うことが多いが,整復されると痛みがほとんどなくなるか,あっても軽度の痛みが残る程度となる.後方脱臼は変形がみられにくいため見逃されやすい脱臼で,注意を要す.また頻度は稀であるが下方脱臼することもあり,その場合は上腕を挙上した状態で,通常は前腕を頭に置いた状態で受診してくる.
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