Japanese
English
臨床経験
肘頭骨端離開に対する反転骨移植術の手術成績
Surgical Results of Internal Fixation with Local Inversion Bone Graft for the Epiphyseal Separation of the Olecranon
中村 結香子
1
,
大歳 憲一
2
Yukako NAKAMURA
1
,
Kenichi OTOSHI
2
1福島県立医科大学医学部整形外科
2福島県立医科大学医学部スポーツ医学講座
1Department of Orthopaedic Surgery, Fukushima Medical University
2Sports Medicine, Fukushima Medical University
キーワード:
野球肘
,
baseball elbow
,
肘頭骨端離開
,
epiphyseal separation of the olecranon
,
反転骨移植術
,
local inversion bone graft
Keyword:
野球肘
,
baseball elbow
,
肘頭骨端離開
,
epiphyseal separation of the olecranon
,
反転骨移植術
,
local inversion bone graft
pp.1003-1008
発行日 2015年10月25日
Published Date 2015/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408200358
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背景:反転骨移植術は難治性肘頭骨端離開の症例に対し,早期復帰を可能とする有効な方法である.
対象と方法:今回われわれは,肘頭骨端離開と診断され,反転骨移植術を行った成長期野球選手8例の手術成績を評価した.反転骨移植は伊藤らの報告に準じて行った.併用した内固定はテンションバンドワイヤリング1例,髄内スクリュー固定3例,皮質間スクリュー固定4例であった.
結果:全例で骨癒合が認められ,制限なく競技復帰を果たした.テンションバンドワイヤリング固定の1例で術後2年時に,髄内スクリュー固定の1例で術後9カ月時に肘頭疲労骨折を発症した.
まとめ:2例の疲労骨折発生を踏まえ,現在は離開部の強固な固定と疲労骨折予防のためヘッドレススクリューによる皮質間固定を施行している.
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