Japanese
English
症例報告
抗凝固療法中に誘因なく生じた前腕コンパートメント症候群の1例
Spontaneous Forearm Compartment Syndrome : Case Report
守 宏介
1
,
有薗 行朋
1
,
日野 竜穂
1
,
浜田 良機
1
Kosuke MORI
1
,
Yukitomo ARIZONO
1
,
Tatuo HINO
1
,
Yoshiki HAMADA
1
1みつわ台総合病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Mitsuwadai General Hospital, Chiba, Japan
キーワード:
コンパートメント症候群
,
compartment syndrome
,
無痛
,
painlessness
,
非外傷性
,
atraumatic
,
片麻痺
,
hemiparesis
Keyword:
コンパートメント症候群
,
compartment syndrome
,
無痛
,
painlessness
,
非外傷性
,
atraumatic
,
片麻痺
,
hemiparesis
pp.823-826
発行日 2015年8月25日
Published Date 2015/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408200310
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要旨:抗凝固療法中に生じた明らかな外傷のない前腕コンパートメント症候群の1例を経験した.
症例:69歳の男性で,脳梗塞による軽度の右片麻痺で抗凝固療法を行っていたが,誘因なく前腕の腫脹,しびれが出現した.初診時,前腕の腫脹,発赤を認めたが,疼痛はなく手指の自動伸展不能であった,前腕の筋内圧が45mmHgでコンパートメント症候群と診断し,緊急筋膜切開術を施行した.
結果・考察:抗凝固療法中はコンパートメント症候群の自然発症の可能性があり,特に麻痺が存在する場合は,痛みの訴えがないこともあるので注意が必要である.
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