Japanese
English
臨床経験
腰痛患者の疼痛知覚部位における圧痛点—出現率と他臨床所見との関連性
Tender Points in the Painful Area of Low Back Pain Patients. The Frequency and the Correlation with Other Clinical Data
高橋 弦
1,2
Yuzuru TAKAHASHI
1,2
1山王整形クリニック
2山王病院整形外科
1Sannoh Orthopedic Clinic
2Department of Orthopedic Surgery, Sannoh Hospital
キーワード:
非特異的腰痛
,
nonspecific low back pain
,
疼痛知覚部位
,
painful area
,
圧痛点
,
tender point
Keyword:
非特異的腰痛
,
nonspecific low back pain
,
疼痛知覚部位
,
painful area
,
圧痛点
,
tender point
pp.167-174
発行日 2015年2月25日
Published Date 2015/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408200124
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背景:腰痛の多くは診断法の少なさゆえに非特異的腰痛とされる.本研究では腰痛部位における圧痛の特性を調べた.
対象と方法:腰痛症例372例,4kgfの圧迫力で痛みが知覚された点を圧痛点とし,疼痛知覚部位に圧痛点が存在した場合を圧痛陽性とした.圧痛点出現率と他の臨床データとの関連性を検討した.
結果:圧痛点は全症例の18.8%に認められた.圧痛と相関性が認められたのは日本整形外科学会腰痛評価質問票(JOABPEQ)疼痛関連障害と腰痛強度尺度ランク値であった.圧痛と性別,罹病期間,疼痛強度(VAS),JOABPEQ腰椎機能障害点数には相関性を認めなかった.
まとめ:腰痛患者の圧痛は腰痛の客観的な重症度に相関して現れる徴候であることが示唆された.
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