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誌上シンポジウム 慢性疼痛と原因療法―どこまで追究が可能か
慢性疼痛におけるグリア細胞の関与と治療応用への可能性
Involvement of Glial Cells in Chronic Pain and Their Potentials for Therapeutic Targets
津田 誠
1
,
井上 和秀
1
Makoto TSUDA
1
,
Kazuhide INOUE
1
1九州大学大学院薬学研究院薬理学分野
1Department of Molecular and System Pharmacology, Graduate School of Pharmaceutical Sciences, Kyushu University
キーワード:
グリア細胞
,
glial cells
,
神経障害性疼痛
,
neuropathic pain
,
脊髄後角
,
spinal cord
Keyword:
グリア細胞
,
glial cells
,
神経障害性疼痛
,
neuropathic pain
,
脊髄後角
,
spinal cord
pp.1185-1190
発行日 2013年12月25日
Published Date 2013/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408102906
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神経系のダメージにより慢性的な痛み「神経障害性疼痛」が発症するが,その発症・維持メカニズムはわかっていない.従来までは,神経障害性ゆえに,神経での変化のみが注目され,研究が行われてきたが,最近の研究から,神経の損傷後にグリア細胞が著しく活性化し,さまざまな機能分子を発現して,神経障害性疼痛の発症・維持に重要な役割を担っていることが明らかになってきた.本総説では,これらのグリア細胞,特にミクログリアに注目した研究成果を紹介し,それらの知見からみえてきた新しい神経障害性疼痛の細胞分子メカニズムを概説する.
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