Japanese
English
誌上シンポジウム 人工股関節術後の骨折の治療
人工股関節再置換術後の大腿骨骨折に対する治療方法
Treatment for Periprosthetic Femoral Shaft Fractures after Revision Total Hip Replacement
大川 孝浩
1
,
久米 慎一郎
1
,
永田 見生
1
,
熊谷 優
2
Takahiro Okawa
1
,
Shinichiro Kume
1
,
Kensei Nagata
1
,
Masaru Kumagaya
2
1久留米大学整形外科
2済生会福岡総合病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kurume University School of Medicine
2Department of Orthopaedic Surgery, Saiseikai Fukuoka General Hospital
キーワード:
ステム周囲大腿骨骨折
,
periprosthetic femoral fracture
,
人工股関節再置換術
,
revision total hip replacement
,
ケーブルプレート
,
cable plate system
Keyword:
ステム周囲大腿骨骨折
,
periprosthetic femoral fracture
,
人工股関節再置換術
,
revision total hip replacement
,
ケーブルプレート
,
cable plate system
pp.641-647
発行日 2008年7月25日
Published Date 2008/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408101316
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骨融解や弛みを来した骨質が不良な状態で再建を行う再置換術(revision THR)においては,術後にステム周囲で骨幹部骨折を来した場合,初回THR後の骨折以上にその治療には難渋する.Vancouver分類Bでは,プレート&スクリュー,Mennenプレート,boneプレートなどいくつかの固定方法が報告されているが,いずれの方法においてもステムが存在する近位部分の固定力が問題となる.cable & plate systemはスクリューの刺入が困難な場合にケーブルによる固定が可能となる有用な方法であるが,やはり回旋固定に関しては不安定であり,可能であれば少なくとも,1本でも追加スクリュー固定を行うべきであると考える.また,弛みを生じている場合には,理想的には一期的に再置換を考慮することが望ましいが,まず1次的に骨接合術を行い,2次的に再々置換術を考慮することも必要である.各種の固定方法との比較についても論述する.
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