整形外科/知ってるつもり
MIPO/LISS/LCP
田中 正
1
1君津中央病院
pp.1312-1313
発行日 2003年10月1日
Published Date 2003/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408100838
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最近さまざまな分野で「最小侵襲……」という言葉が多く聞かれる.骨折治療におけるプレート法は,1970年代までは局所を大きく展開し,時には骨膜を全周性に剝離して整復固定するなど,非常に侵襲の大きな手術法であった.しかし,その後術式は変化し,現在のプレート固定法は軟部組織を温存して手術する,いわゆるbiological fixation(plating)の概念の下に行うことが鉄則となっており,従来のような侵襲の大きな手術法という評価は当てはまらない.MIPO(minimally invasive plate osteosynthesis)は最小侵襲プレート固定法(あるいは骨接合法)と言われる.何をもって最小侵襲というのかは判然としないが,プレートの歴史をみれば,今まであったさまざまな手技の中では最小侵襲といってよいのかもしれない.以下,プレート法の最近の話題を紹介していきたい.
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