連載 臨床研修医のための整形外科・1【新連載】
頚椎疾患
高橋 正明
1
1静岡市立清水病院整形外科
pp.48-54
発行日 2007年1月25日
Published Date 2007/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408100818
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◆連載にあたって
一般病院では,整形外科医が登場する機会が数多くあります.
1.外来診察室では:高齢化社会になり,高齢者の骨折(脊椎圧迫骨折・大腿骨頚部骨折・橈骨遠位端骨折・上腕骨頚部骨折など),骨粗鬆症,変形性脊椎症,腰部脊柱管狭窄症,変形性関節症で苦しむ患者数が増加しています.
2.救急外来では:救急車で運ばれてくる外傷患者の9割以上が整形外科医の出番です.脳外科医や外科医が担当する頭部・胸腹部外傷がある場合でも,それ以外に整形外科が扱う外傷(四肢の骨折など)を伴っていることがほとんどです.
3.病棟業務では:手術件数が増えると必然的に病棟業務が増加します.
4.手術室では:高齢化社会になり大腿骨頚部骨折の手術件数が年々増加しています.
さて,これから整形外科を学ぼうとする研修医に最低限マスターしてもらいたいこと,すなわち重大な見逃しをなくし,要領よく仕事をこなしてもらうために必要な知識をこの連載で整理していきたいと考えます.
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