整形外科/知ってるつもり
頚椎retrodural space
岡田 菊三
1
,
岡田 英次朗
2
1岡田整形外科
2東京都済生会中央病院整形外科
pp.28-32
発行日 2013年1月25日
Published Date 2013/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408102570
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■はじめに
われわれ整形外科医は日常診療で多くの頚肩部痛を訴える患者に遭遇している.平成22年国民生活基礎調査3)では,肩こりは自覚症状を訴える症状として男性では2位,女性で1位に挙げられているものの,その病態はさまざまである.筆者は斜頚位を伴う急性の頚肩部痛例に対して,椎間関節に少量の局所麻酔剤を注入すると著効を得ることに示唆を得て,第1頚椎から第1胸椎に至る頚椎椎間関節造影法を開発した.1978年から頚肩部痛を主訴とする患者の原因として頚椎椎間関節の関与を考え,頚椎椎間関節造影を用いて診療に当たってきた7-10).本稿では頚椎椎間関節造影・ブロック法,および頚椎retrodural spaceについて概説する.
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