Japanese
English
シンポジウム 難治性骨折の治療
Gustilo ⅢB型𦙾骨開放骨折の初期治療から再建まで
Management of Type ⅢB Open Tibial Fracture
中村 光伸
1
,
横山 一彦
1
,
脇田 隆司
1
,
糸満 盛憲
1
Koushin Nakamura
1
1北里大学医学部整形外科学
1Department of Orthopaedics, School of Medicine, Kitasato University
キーワード:
open tibial fracture
,
𦙾骨開放骨折
,
Gustilo type ⅢB
,
ガスティロⅢB型
,
management
,
治療
Keyword:
open tibial fracture
,
𦙾骨開放骨折
,
Gustilo type ⅢB
,
ガスティロⅢB型
,
management
,
治療
pp.1023-1032
発行日 2003年8月1日
Published Date 2003/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408100775
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
要旨:Gustilo ⅢB型𦙾骨開放骨折に対する初期治療は,まず全身評価とその分類が大切である.分類では,Gustilo分類・Hannover fracture scale・AO/ASIF分類・Arnez分類などがあるが,いまだ共通したものはなく,分類から治療方針を決めるには症例ごとの総合判断が必要である.治療は合併症〔1)感染症,2)偽関節,3)変形癒合,4)切断肢〕を防ぐことが目標となる.これには,抗生剤の投与方法・徹底的なデブリドマン・十分な骨折の固定,早期軟部組織再建,早期の予防的骨移植,を各種再建方法をイメージしながら行うことが重要である.再建方法は,様々な方法が報告されているが,1つの方法で対処できるものではなく,症例ごとに適した方法を,各々の方法の長所短所を考慮し選択する必要がある.結果としての機能評価であるが,共通したものはなく,より適切な機能評価法を望みたい.
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.