Japanese
English
臨床報告・1
痔出血で高度の貧血を呈した先天性第XI因子欠乏症の1例
A case of factor XI deficiency detected by severe anemia secondary to hemorrhoidal bleeding
安永 正浩
1
,
大熊 利之
1
,
本郷 弘昭
1
,
荒瀬 正信
1
Masahiro YASUNAGA
1
1山鹿市立病院外科
キーワード:
先天性第XI因子欠乏症
,
痔出血
,
痔核根治術
Keyword:
先天性第XI因子欠乏症
,
痔出血
,
痔核根治術
pp.801-803
発行日 1999年6月20日
Published Date 1999/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407905303
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はじめに
先天性第XI因子欠乏症は血友病Cとも呼ばれ,1953年Rosenthalら1)によって初めて報告された常染色体劣性遺伝の非常に稀な疾患である.発生頻度は血友病群の1〜7%とされており2),本邦では松岡ら3)以来まだ40数家系しか報告されておらず,その手術報告例も少ない.消化器外科領域では小林ら4)の胆嚢摘出術と作左部ら5)の胃癌根治術の報告例がある.今回筆者らは,繰り返す痔出血による高度の貧血を契機に発見された先天性第XI因子欠乏症の1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.
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