病院めぐり
町田市民病院外科
橋本 慶博
pp.915
発行日 1995年7月20日
Published Date 1995/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407905272
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町田市民病院は,昭和18年に旧町田町の南部共立病院として発足し,その後,増築・増床を重ね,昭和33年,町田市の誕生によって町田市立中央病院となり,昭和52年には310床の公立総合病院として承認されました.一般病床数は272床,うち一般外科専用は36床で現在に至っています.外科医の派遣母体は,当初,慈恵医大第1外科でしたが,昭和63年,池内前院長の就任により同大第2外科となりました.現在の外科スタッフは貴島院長,岩渕外科部長をはじめ総勢8名で,すべて第2外科の出身です.診療の中心は消化器,乳腺で,併せて呼吸器の外科も行っています.外科の平成6年度の年間外来患者総数は20,447人,入院総数は472人で,患者数は年々増加し,地域住民の信頼の高まりであると自負しています.
手術に関しては,大手術は月・火曜日に,比較的短時間のものは木・金曜日に行っています.最近3年間の手術件数は,年間でおよそ500件です.胃・大腸をはじめ消化器の癌が多く,特に直腸癌の増加が目立ちます.さらに,最近の特徴として,乳癌,肺癌,胆石症の増加が挙げられます.当院における手術症例のもう1つの特徴は,高齢の患者と病状の進行した症例が多く,拡大手術も増加し,それに並行して厳重な術前・術後管理を要することの割合が多くなったことです.
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