病院建築・90
町田市民病院の設計
網代 友衛
1
1共同建築設計事務所
pp.65-70
発行日 1976年12月1日
Published Date 1976/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206102
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この病院は,都下西南部に位置するベッドタウン町田市の公的医療機関である.開設は以前にさかのぼるが,その後,数段階の整備拡充が行われ,その間,本格的に病院らしい機能をもったのは,昭和42年にRC造の建物が完成して以降と考えてよい.しかし,診療圏域人口の急激な増加,疾病構造の変化による医療需要の増大や,医療技術の拡大・高度化に対応し切れない医療供給上の矛盾に苦悩を続けてきたわけで,自治体病院の典型として多くその例を見ることができる.
このような情勢の中で,当然のことながら,市民側からの施設整備拡充の要望が漸次高まってきた.昭和47年には,市長の諮問機関として,「町田市立中央病院再建審議会」が発足し,市民の医療機関としての施設のあり方,病院運営の健全化などにつき約半年にわたって検討が続けられた.昭和48年2月に答申が行われ,増改築計画の早期実現に努力すべきことを勧告している.
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