病院めぐり
戸田中央総合病院外科
西川 孝戒
pp.914
発行日 1995年7月20日
Published Date 1995/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407905271
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埼玉県戸田市は荒川を隔てて東京都に接し,東北・上越新幹線に伴走して敷設された埼京線の開設で交通至便の地となり,近年,にわかに居住者激増の地域になりました.戸田中央総合病院は,昭和37年,未だ人家まばらなこの地に,わずか29床の小規模病院でオープンしました.開院当初から地域密着,24時間診察,「愛し愛される病院」をモットーに努力を重ねて急成長を遂げ,地域中核病院に発展してきました.病院規模は過去30年間に増改築を重ね,現在,診療17科,389床,外来患者数1日1,900人,常勤医53名の総合病院になっています.
当院外科の歴史をみますと,当初は数名の外科医で腹部外科を中心に行っていましたが,昭和40年代の急速なモータリゼーションの状況下で,多発する交通外傷への対応に迫られ,脳神経外科を分離し専門診療を始めました.昭和47年から西川現副院長の赴任を機に,埼玉県では未開拓の心臓外科への取り組みを始め,岩手医大第3外科と麻酔科の協力で超低体温麻酔による乳幼児先天性心疾患の開心根治術を50余例行いました.
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