特別企画 あたりまえの助産婦活動を—総合保原中央病院の取り組み
総合保原中央病院を訪ねて
青木 康子
1
1東京都立医療技術短期大学
pp.851-853
発行日 1990年10月25日
Published Date 1990/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900186
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知る
総合保原中央病院を知ったのは,昨年10月,東京で開催された第30回日本母性衛生学会の時である。同学会は,鈴木正彦学会長(杏林大学産婦人科教授)の意向もあって,シンポジウムはすべて,「──是か否か」の形式で行なわれた。そのシンポジウムの一つに「計画分娩,是か否か」があり,たまたま,その座長を仰せつかったことから事が始まった。
シンポジストは,医師3人,助産婦1人で,計画分娩に関して2人,自然分娩に関して2人の組合せとなっていたが,面識があったのは,助産婦の菅沼ひろ子氏のみであった。他の先生方とは,事前打合せの会ではじめてお会いしたわけであるが,その席上,「自然分娩のメリット・デメリット」のテーマで発言される予定の進純郎先生(日本医科大学講師)の意見やお話には,たいへん興味をそそられるものがあった。それは進先生が,助産婦業務の本質を正確にとらえ,医師の共働者として信頼していることが,お話の基盤にあったからである。その根拠は何か。打合せが終わっての帰り道,たまたま一緒に会場を出ることになったのを機会に,同じ思いであった菅沼氏とともにお話を伺うことになった。
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