シリーズ 早期癌を見直す・1 早期胃癌・3
早期胃癌の内視鏡的治療—現況と将来—1)内視鏡的粘膜切除(EMR)
竹下 公矢
1,2
,
谷 雅夫
1
,
井上 晴洋
1
,
神戸 文雄
1
,
斎藤 直也
1
,
遠藤 光夫
1
Kimiya TAKESHITA
1,2
1東京医科歯科大学第1外科
2東京医科歯科大学光学医療診療部
pp.757-762
発行日 1995年6月20日
Published Date 1995/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407905242
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はじめに
膨大な外科手術成績の集積から,早期胃癌は良好な予後が期待されるのが現状である1).そして,リンパ節転移の可能性が少ない,より早期の胃癌に対しては,QOLの向上を目指してさらに侵襲の少ない治療法が選択されるようになってきている.その1つの方法として,外科・内科領域でも内視鏡治療が導入され,胃癌研究会,日本消化器内視鏡学会2)において,正式にその治療効果が判定されようとしている.今回は,教室における内視鏡的粘膜切除術(以下EMR)の現状と成績について述べることにする.
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