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特集 胃癌治療ガイドラインの検証
胃癌術後補助化学療法の標準化は可能か?
Is it possible to standardize the protocol of postoperative chemotherapy for patients with gastric cancer?
前原 喜彦
1
,
掛地 吉弘
1
,
馬場 秀夫
2
Yoshihiko MAEHARA
1
1九州大学大学院医学研究院消化器・総合外科
2国立病院九州がんセンター消化器部外科
キーワード:
胃癌
,
術後補助化学療法
,
標準化
,
経口フルオロピリミジン
Keyword:
胃癌
,
術後補助化学療法
,
標準化
,
経口フルオロピリミジン
pp.1657-1662
発行日 2002年12月20日
Published Date 2002/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407905080
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米国では1984年からPDQ(Physician Data Query)というデータベースがNCI(National Cancer Institute)から提供され,癌に関する治療の最新情報,臨床試験に関する情報などが誰でも見られるようになっている.PDQには標準的治療のオプションが示されているので医師や患者の双方がこの情報を共有することができ,これらの内容が定期的に再検討されている.本邦ではまだこのような進んだシステムは存在せず,2001年に「胃癌治療ガイドライン」が医師用,患者用のそれぞれが発刊されたばかりである.この中にも述べられているが,胃癌術後補助化学療法の有用性についてはまだ明確にされておらず,標準化されるかどうかもわからないのが現状である.筆者は胃癌術後補助化学療法の臨床試験に携わってきた立場から,胃癌術後補助化学療法の標準化の可能性について述べる.
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