Japanese
English
臨床報告
内視鏡的粘膜切除術(EMR)後の局所再発に対して手術を施行した食道類基底細胞癌の1例
A case report of basaloid squamous cell carcinoma of the esophagus: local recurrence after endoscopic mucosal resection(EMR)
中村 威
1
,
中川 基人
2
,
小柳 和夫
3
,
金井 歳雄
2
Takeshi NAKAMURA
1
1川崎市立井田病院外科
2平塚市民病院外科
3川崎市立川崎病院外科
キーワード:
食道類基底細胞癌
,
内視鏡的粘膜切除術(EMR)
,
手術
Keyword:
食道類基底細胞癌
,
内視鏡的粘膜切除術(EMR)
,
手術
pp.94-99
発行日 2013年1月20日
Published Date 2013/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104430
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨
患者は65歳,男性.胃癌検診で下部食道に異常陰影を指摘された.内視鏡の生検診断から0-Ⅰp型食道扁平上皮癌と診断して内視鏡的粘膜切除術(EMR)を施行した.病理診断で類基底細胞癌と診断して経過観察していたが,EMR施行後5年目に局所再発を認め,外科的切除を施行した.EMRで根治を期待できる症例と考えたが,局所再発をきたし,類基底細胞癌に対する内視鏡治療の困難性が示唆された.類基底細胞癌との診断がつけば,外科的切除が必要と考えられた.
Copyright © 2013, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.