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特集 肛門疾患手術のup to date
痔瘻に対するSeton法
Seton treatment of anal fistula
坂田 寛人
1
Hirohito SAKATA
1
1坂田肛門科医院
キーワード:
seton法
,
痔瘻
,
じゅず
Keyword:
seton法
,
痔瘻
,
じゅず
pp.1511-1522
発行日 2002年11月20日
Published Date 2002/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407905055
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当院で行っているseton法を紹介する.従来二次口より瘻管を経て一次口にひもを通し外で結紮する方法が取られているが,盲目的に行うと複雑な走向の痔瘻では原発巣からはずれ,病変を後方に遺残して再発を生じることがある.当院ではより確実な方法として,外側より瘻管切開あるいは瘻管切除を行い,術中貫通口を確認し,同部より一次口へsetonを通して結紮し,ひもは考案したビーズの止め具で固定し,その後ドレナージまたは切断を行う瘻管切開(coring out)+seton法を行っている.さらに原発巣のドレナージを図るため,seton挿入前処置として瘻管内腔の掻爬,ブラッシングおよびcryptotomyによる内括約筋の部分切開および自家性薬線の一時的使用を行った.過去5年間に457例の痔瘻に行い,96.6%の一期的治癒を得た.
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