特集 癌診療に役立つ最新データ
Ⅴ.食道癌
食道癌の診断に関する最新のデータ
広野 靖夫
1
,
山口 明夫
1
Yasuo HIRONO
1
1福井医科大学第1外科
pp.107-112
発行日 2002年10月30日
Published Date 2002/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407905021
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表在癌の深達度診断には従来のX線検査や内視鏡検査に加えて超音波内視鏡(EUS)の果たす役割が大きい.リンパ節転移検出にはFDG-PETとCTでは前者のほうが優るという報告が多いが,CTとEUSを組み合わせると同等となる.またPETは遠隔転移の検出能に優れ,MRIは病変の局所の評価に適している.これらの検査の利点や限界を考慮し,複数の組み合わせにより診断することが大切である.「1995-1997年全国食道がん登録調査報告」では表在癌は約3割占めるが,高度進行例も依然多い.cT3以上は全体の半数で,StageIVは約14%であった.
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