目で見る外科標準術式・31
進行胆嚢癌に対する(拡大)肝右葉,全胃幽門輪温存膵頭十二指腸切除術
太田 岳洋
1
,
吉川 達也
1
,
山本 雅一
1
,
新井田 達雄
1
,
吾妻 司
1
,
大坪 毅人
1
,
桂川 秀雄
1
,
今泉 俊秀
1
,
高崎 健
1
Takehiro OHTA
1
1東京女子医科大学消化器外科
pp.963-970
発行日 2002年7月20日
Published Date 2002/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904924
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
(拡大)肝右葉切除,全胃幽門輪温存膵頭十二指腸切除術は進行胆嚢癌や広範囲胆管癌に対して施行される術式である.消化器外科の手術のうちでも最も手術侵襲の大きい術式の1つであり,手術手技,周術期管理の進歩した現在でも術後肝不全などの術後合併症による手術死亡も稀ではない.また周術期を乗り切っても早期に再発死亡する症例もあり,手術適応の決定にはより慎重でなければならない.胆嚢癌における膵頭十二指腸切除術の適応に関しては,これまで教室で経験した症例をもとに報告してきた1〜4).本稿では手術手技に関して詳述する.
Copyright © 2002, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.