Japanese
English
特集 外科診療とステロイド療法
潰瘍性大腸炎,クローン病に対するステロイド療法
Steroid therapy for uhcerative colitis and Crohn's disease
須田 武保
1
,
飯合 恒夫
2
,
宮沢 智徳
2
,
桑原 明史
2
,
小出 則彦
2
,
岡本 春彦
2
,
畠山 勝義
1,2
Takeyasu SUDA
1
1新潟大学大学院腫瘍外科
2新潟大学大学院消化器・一般外科
キーワード:
潰瘍性大腸炎
,
クローン病
,
ステロイド療法
Keyword:
潰瘍性大腸炎
,
クローン病
,
ステロイド療法
pp.907-913
発行日 2002年7月20日
Published Date 2002/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904915
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潰瘍性大腸炎やクローン病に対する厚生省特定疾患難治性炎症性腸管障害調査研究班の治療指針のうち,ステロイド療法に関する事項を概説した.ステロイド治療は現在内科的治療の主役であるが,これによって起こる副作用は頻度が高く,重篤なものも含まれている.ステロイド使用中の患者や手術に対する負の状況を考慮すると,ステロイド無効例,ステロイドによる重症副作用発症例,緩解維持や重症化を防ぐためにステロイドを継続投与せざるを得ないステロイド総投与量が10,000mgを越える症例,およびステロイドを継続投与されている10代発症例などが,現時点では効果が確実で,術後QOLも満足できる外科治療を考慮するべきと考える.
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