Japanese
English
特集 エビデンスから見直す癌術後患者のフォローアップ
大腸癌患者の術後フォローアップ
Significance of follow up on patients with cancer of the colon and rectum
丸田 守人
1
,
勝野 秀稔
1
,
前田 耕太郎
1
,
佐藤 美信
1
,
内海 俊明
1
,
升森 宏次
1
,
青山 浩幸
1
,
松岡 宏
1
Morito MARUTA
1
1藤田保健衛生大学医学部消化器外科
キーワード:
CEAと大腸癌
,
肺転移とCT
,
肺再発の治療
,
肺再発の予後
,
大腸癌再発高危険群
Keyword:
CEAと大腸癌
,
肺転移とCT
,
肺再発の治療
,
肺再発の予後
,
大腸癌再発高危険群
pp.765-769
発行日 2002年6月20日
Published Date 2002/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904887
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進行大腸癌術後フォローアップを一律にしていたことから,1)術前のCEA値が基準値以上の症例は全例の1/3しかないが,その値が高ければ高いほど再発率は高くなること,2)CEA値が基準値以下であっても,再発時には高値を示すのは約40%あること,3)進行直腸癌の再発部位は肺,局所,肝,脳の順であること,4)肺初再発の発見はCEA値測定と関係なく,ヘリカルCTおよび胸部X線写真が有用であること,5)肺再発を認めて手術治療を施行できると予後がよいので,早期発見に努めること,などを考慮して重点的にフォローアップすることである.今回は省略したが,これらの情報に大腸癌進行度別の再発率などを三次元的に構築することが望ましいと考える.
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