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特集 いまイレウスを診療する
A イレウスの診断
大腸癌イレウスの診断
How to diagnose as the obstruction of cancer of the large bowel
丸田 守人
1
,
黒水 丈次
1
,
宮島 伸宣
1
,
内海 俊明
1
Morito MARUTA
1
1藤田保健衛生大学医学部消化器外科
pp.722-724
発行日 1992年6月20日
Published Date 1992/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900812
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ポイント:大腸癌イレウスを診断するには,症状および症候を正確に把握することである.腹部膨満,間欠的腹痛,嘔気,便秘傾向,排ガスの停止,心窩部不快感などの訴えから,他覚的腹部所見である膨隆した腹部,打診による鼓音,軽度の圧痛,金属性腸雑音の聴取があれば,腸閉塞を疑い,さらに手術既往がない場合は特に大腸癌など腫瘍性疾患を疑い,腹部単純X線撮影を行う.X線写真では空腸,回腸にniveauを認め,大腸にも拡張がみられ大きなHaustraがあり,閉塞部位より末梢で結腸が虚脱した状態と考えられる時は大腸癌イレウスを疑ってよい.このような場合は直ちに注腸透視を施行し,確定診断をつけることである.
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