外科医に必要な皮膚科common diseaseの知識・12【最終回】
光線過敏症
宇原 久
1
Hisashi UHARA
1
1信州大学医学部皮膚科
pp.670-671
発行日 2002年5月20日
Published Date 2002/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904869
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疾患の概念
日常生活でわれわれが浴びる光線は主に紫外線,可視光線,赤外線である.特に紫外線は人体にとって有害であり,短期的にはDNAの損傷や局所あるいは全身の免疫不全を起こし,長期的にはしみ,しわなどの皮膚変化(光老化)や皮膚癌の発生を招く.一方,このような光による直接的な障害とは異なり,他の因子と紫外線あるいは可視光との共同作業によって皮膚に障害を起こしてくる場合がある.この因子とは先天的な光に対する防御能の低下(色素性乾皮症など),内因性の光過敏物質(ポルフィリンなど),外因性の光過敏物質(薬剤など)などである.
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