負荷機能検査・6
PAHクリアランス試験
折田 義正
1,2
,
今井 宣子
3
,
阿部 裕
4
1滋賀医科大学・第3内科
2大阪大学第1内科(兼)
3大阪大学病院中央臨床検査部
4大阪大学・第1内科
pp.691-698
発行日 1980年6月15日
Published Date 1980/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542915492
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血液と尿の性状を対比することによって,腎機能をより正確に知ろうという考えは古くからあった.Ambard恒数(1912),Addis比率(1916)に始まり,次いで1921年Van Slykeの尿素クリアランスの概念へと進展,その後この概念は諸種物質のクリアランス測定へと応用され,糸球体機能,尿細管機能,腎の血行動態を数理定量的に捕らえることができるようになり,腎生理・病態生理学上大きな発展を遂げた.なかでもパラアミノ馬尿酸クリアランス(CPAH)は腎血漿流量(RPF)を非観血的かつ比較的容易に測定できる腎機能検査法として,今日一般的に用いられている.
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