Japanese
English
臨床報告・1
右側腹部皮膚瘻を形成した原発性虫垂癌の1例
A case of primary adenocarcinoma of the vermiform appendix developing in an abdominal wall fistula
工藤 通明
1
,
内田 聡
1
,
平沢 敏昭
1
Michiaki KUDO
1
1鬼石町病院外科
キーワード:
原発性虫垂癌
,
結腸皮膚瘻
Keyword:
原発性虫垂癌
,
結腸皮膚瘻
pp.263-266
発行日 2001年2月20日
Published Date 2001/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904390
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はじめに
原発性虫垂癌は術前に診断することが難しく,虫垂炎や回盲部腫瘍としての手術後に病理診断で虫垂癌と判明することが多い.また腹膜偽粘液腫をきたすことが多いことでも知られているが,皮膚瘻を形成することもある1).今回,虫垂炎による回盲部膿瘍と術前に診断され,ドレナージ術後,2か月以内に2回にわたって右側腹部皮下膿瘍を形成し,さらに回盲部切除術を施行し,病理組織学的診断で原発性虫垂癌と診断された症例を経験したので報告する.
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