特集 ベッドサイド基本手技とコツ
中心静脈確保(深部静脈穿刺)
境田 康二
1
Koji SAKAIDA
1
1船橋市立医療センター救命救急センター麻酔科集中治療科
pp.1233-1239
発行日 2000年10月20日
Published Date 2000/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904218
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はじめに
周術期管理において,中心静脈圧測定,中心静脈栄養などを行うことは日常茶飯事であり,このために中心静脈にカテーテルを留置する手技は外科医にとって必須のものとなっている.一般的に中心静脈とは胸腔内に存在する大静脈を指しているため,厳密に言えば中心静脈確保とはカテーテルの先端が中心静脈に存在していなければならない.しかし,臨床の場ではカテーテル先端の位置にかかわらず深部静脈にカテーテルを留置することを中心静脈確保と呼んでいる場合が多い.本稿では中心静脈確保のために行われる深部静脈穿刺について解剖,一般的な手技などについて述べる.
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