病院めぐり
国際親善総合病院外科
森脇 稔
pp.757
発行日 2000年6月20日
Published Date 2000/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904135
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当院は,神奈川県横浜市の西南部にあたる泉区にあり,横浜市の西南部の2次医療の中核をなしており,地域住民のために貢献するために建設された病院です.
当院の歴史は古く,慶應年間に外人専用の病院として横浜に設立されました.その後太平洋戦争勃発に伴い,敵国財産として日本に接収され,横須賀海軍病院の一部として利用され,敗戦と同時に米軍に返却されました.その折,米軍の好意で,病院スタッフによる新病院設立が許可されました.そこで外務省,横浜市,横浜財界関係者により,米軍の好意への感謝の気持ちも含め,国際親善病院の名のもとに横浜市中区(関内)に新病院が設立されたのです.その後,社会福祉法人国際親善総合病院と名称を変え,さらに平成2年,現在地横浜市泉区西が岡に新築移転,ベッド数300床の地域急性期型病院として泉区の中心的病院となり,地域住民の診療,健康管理を行っています.外来患者は1日平均1,200〜1,300名,全診療料を網羅した中規模型総合病院です.医師構成は,現院長は慶應大学出身,前久留米大学第1外科教授の掛川先生ですが,歴代の院長が順天堂大学の教授経験者であった関係上,順天堂大学出身者が主体となっています.その他横浜市立大,東邦大,北里大,昭和大などの混成軍ではありますが,大学どうしの確執は全くなくスムーズに診療が行われています.
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