連載 病院めぐり
国際親善総合病院
多和田 哲雄
pp.1564
発行日 2003年12月10日
Published Date 2003/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101356
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当院のルーツを遡ると慶応3年(1867年),横浜山手町に設立された「THE YOKOHAMA GENERAL HOSPITAL」に行きつくそうです.昭和21年に国際親善総合病院の名称となって以来,長らく病院は横浜中心部の関内にありましたが,平成2年,横浜西部の泉区に移転して新規開院し今年で14年目となります.周囲には国立病院,県立病院,大学病院が控え,その中で300床と決して大きくはありませんが一味違う急性期地域中核病院を目指しています.平成8年には神奈川県第1号の病院機能評価認定病院となり,平成10年には厚労省臨床研修指定病院に認定されました.
産婦人科は40床(産科棟27床,婦人科は混合病棟)で,スタッフは常勤4名,研修医2名,非常勤医5名です.地域のニーズから周産期医療が中心になっており,平成2年の開院以来,病診連携をモットーに,「産科セミオープンシステム」を発展させてきました.これは端的には「健診は診療所で,分娩は病院で」というシステムです.病院と契約した診療所を関連医と呼び,健診は関連医が責任を持ち,病院は関連医がピックアップした妊娠中の異常に24時間対応します.陣痛が発来すれば,妊婦は直接病院に入院し分娩となります.いわゆるオープンシステムと違い,診療方針は病院側が決め,分娩・手術は主に病院医師が行います.ルールは(1)関連医は病院と同じ内容・スケジュールで健診を行うこと,(2)20週,34週の節目健診,(3)定期的な会合(関連医会)の開催(年5回),の3点です.
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