病院めぐり
国立佐倉病院外科
坂本 薫
pp.243
発行日 2000年2月20日
Published Date 2000/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904037
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当院は,東京から特急で45分のJR佐倉駅から約5km,印旛沼を見下ろす高台にあります.佐倉市(人口約17万人)は千葉県西北部,北総台地のほぼ中央に位置し,江戸時代には佐倉藩藩医の佐藤泰然が開設した蘭方医学塾佐倉順天堂の名声により,「西の長崎,東の佐倉」と称された医学に関係の深い町です.その佐藤家3代目佐藤舜海(岡本道庵)も院長を務めたことのある当院は,1874年(明治7年)東京鎮台佐倉営所病院として創設され,125年の歴史を有します.創設以来長く旧佐倉城址(現国立歴史民俗博物館)にありましたが,1979年(昭和54年)同博物館の建設に伴い現在の地に移転し,今日に至っております.療養所時代の1974年(昭和49年)に国立病院・療養所における最初の腎移植を実施し,以来全国の腎不全(移植)対策の中核施設となっています.これまでに行った腎移植は192例で,国立病院・療養所の全症例数の50%を占めております.
病床数200床のうち外科は常時50から60床を使用しており,腎移植をはじめとする腎不全患者の外科の他に,消化器を中心とした一般外科,肺外科などを専門としています.スタッフは肺外科を含めて7名,それに横山院長,柏原副院長が外来診療に当たっています.
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