特集 薬物療法マニュアル
Ⅶ.併存病態の理解と薬物療法
4.消化器疾患
急性膵炎
佐久間 正祥
1
,
小山 孝彦
1
,
又吉 秀樹
1
Masayoshi SAKUMA
1
1水戸赤十字病院外科
pp.474-476
発行日 1999年10月30日
Published Date 1999/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903923
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
急性膵炎は軽症から重症まで病態は多彩である.治療に際しては胆管結石などの成因の明らかなものかどうかを鑑別することが大切である.これら胆石による膵炎は原因除去が優先される.最近では重症急性膵炎に対しても集中治療による保存的治療が主流であり,感染などの合併症が発生したときに外科的療法が選択されることが多い.急性膵炎の治療は重症度によって異なるため,的確な診断とともに成因を分析し,発症早期に重症度の判定を行う必要がある.
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.