Japanese
English
臨床報告
インスリノーマの2例
Two cases of insulinoma
玉置 久雄
1
,
野口 孝
1
,
井ノ口 健也
1
,
川原 田嘉文
1
Hisao TAMAKI
1
1三重大学医学部第1外科
pp.939-943
発行日 1976年7月20日
Published Date 1976/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206552
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はじめに
Insulinomaはインスリン分泌作用を持つ腫瘍であり,低血糖による臨床症状は特徴的で,1942年Whipple1)が8例の自験例をもとに発表した,いわゆるWhippleの三徴と呼ばれ発見の糸口となつている.本症は腫瘍の摘除により著明な症状の改善をみることでも臨床上重要である.
最近の発見は1927年Wilder2)らにより発表され,さらに2年後にはHowland3)により外科的治験例が報告されている.本邦においても1930年角尾4)らにより第1例が報告されて以来,多くを数えている.
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