Japanese
English
臨床報告
急性淋菌性汎発性腹膜炎の1例
A case of acute gonococcal panperitonitis
一戸 兵部
1
,
吉岡 岑生
1
,
星 信
1
,
石川 惟愛
1
Hyobu ICHINOHE
1
1重症疾患研究所厚生病院外科
pp.137-141
発行日 1985年1月20日
Published Date 1985/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208924
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はじめに
淋菌感染症(淋疾)は,性産業の隆盛と性道徳の乱れと共に増加傾向を示し,化学療法の発達した今日でも稀であつても,汎発性腹膜炎の症例を経験する.最近,激しい水様性下痢,腹痛,発熱,ショック状態で,おんぶされて来院し,急性腹膜炎の診断で開腹し,腹腔に存在する膿の塗抹染色検鏡検査で,多核白血球内に存在するグラム陰性双球菌像を見いだしたため,急性淋菌性汎発性腹膜炎と診断し,加療治癒した症例を経験したので,文献と共に報告する.
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