特集 薬物療法マニュアル
Ⅲ.周術期の薬物療法
1.予定手術
心血管系手術
今村 洋二
1
Hiroji IMAMURA
1
1関西医科大学胸部心臓血管外科
pp.153-155
発行日 1999年10月30日
Published Date 1999/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903808
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はじめに
開心術の目的は心拍出量の増加と考える.体外循環や心筋の虚血再灌流の影響が強く残存し,低拍出量症候群(LOS)の状態にあり,全身の組織の酸素需要を満たす血液量を拍出できない状態と考える.この状態をいかに短時間で軽減させるかが,周術期管理の最大のポイントである.薬物療法は収縮機能のみでなく,拡張機能への考慮も大切である.
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