Japanese
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特集 消化管EMRの現状と問題点
3.食道病変のEMR
内視鏡内科医から見た適応とピットフォール—食道癌症例について
Indication for endoscopic mucosal resection in esophageal lesions
村田 洋子
1
,
鈴木 茂
1
,
林 和彦
2
,
吉田 一成
2
,
中村 英美
2
,
江口 礼紀
2
,
中村 努
2
,
井手 博子
2
,
高崎 健
2
Yoko MURATA
1
1東京女子医大消化器内視鏡科
2東京女子医大外科
キーワード:
endoscopic mucosal resection(EMR)
,
食道表在癌
,
局所療法の適応
Keyword:
endoscopic mucosal resection(EMR)
,
食道表在癌
,
局所療法の適応
pp.1271-1275
発行日 1999年10月20日
Published Date 1999/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903737
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食道表在癌に対するEMRの絶対的適応は,リンパ節転移の少ない深達度m1,m2までとされている.すなわち,内視鏡にて,0—IIb型,0—IIa型(1〜2mmの白色隆起),0—IIc型(陥凹面が平坦,細顆粒状),大きさは3cm以下,2/3周以下の病変,超音波内視鏡(EUS)にて病変下に粘膜筋板が保たれているもの,明らかな転移陽性リンパ節がないものとしている.しかし,患者のリスクが高い場合は,深達度(m3,sm1)すなわち0—II型,EUSにてmmの破壊がわずかで,明らかなリンパ節転移がないものまで行っている.この場合は,なるべく一括で切除可能なものが望ましい.また組織所見によって追加治療(放射線療法,化学療法)を行っている.
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