Japanese
English
特集 消化管EMRの現状と問題点
2.EMRのための深達度画像診断
Diagnosis of cancerous invasion for endoscopic mucosal resection by roentgenography, endoscopy and endoscopic ultrasonography
芳野 純治
1
,
中澤 三郎
1
,
乾 和郎
1
,
若林 貴夫
1
,
奥嶋 一武
1
,
小林 隆
1
,
中村 雄太
1
,
嘉戸 竜一
1
,
渡辺 真也
1
,
井上 貴夫
1
,
高田 正夫
1
Junji YOSHINO
1
1藤田保健衛生大学第2病院内科
キーワード:
内視鏡的粘膜切除術
,
深達度診断
,
画像診断
Keyword:
内視鏡的粘膜切除術
,
深達度診断
,
画像診断
pp.1265-1270
発行日 1999年10月20日
Published Date 1999/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903736
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
食道癌,胃癌,大腸癌に対するEMRの適応を診断する上でのX線検査,内視鏡検査,超音波内視鏡検査による画像診断の所見について述べた.EMRの適応となる食道癌をX線検査で描出するのは容易ではないが,内視鏡検査では特徴ある所見を呈する.トルイジンブルー法は深達度診断に重要な役割を果たす.胃癌では病変の大きさ,表面性状,陥凹部の性状が深達度診断に重要である.雛襞集中を有する陥凹型癌は適応ではない.大腸癌は正面像,側面像およびその性状より診断される.これらの癌は,超音波内視鏡検査では第3層に変化がない低エコーの腫瘤像として描出される.しかし,通常の超音波内視鏡ではm癌とsm1癌とは区別しにくい.
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.