Japanese
English
特集 乳癌の手術:最適化への論点
A.乳腺切除範囲のpros and cons
6.乳房温存療法:Liberal selection criteriaによる成績
Breast conservation treatment based on liberal selection criteria and less entensive surgery:Results of fifteen year experience
雨宮 厚
1
,
近藤 誠
2
Atsushi AMEMIYA
1
1大船中央病院外科
2慶應義塾大学医学部放射線科学教室
キーワード:
乳房温存療法
,
適応基準
,
縮小手術
Keyword:
乳房温存療法
,
適応基準
,
縮小手術
pp.43-48
発行日 1999年1月20日
Published Date 1999/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903492
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他施設と比べはるかに広い適応基準と縮小した治療内容による温存療法の経験を報告する.対象は1983年から1997年末迄に来院した患者のうち温存療法が可能であった1,530名(温存率88%).部分切除は肉眼的な断端陰性を目指した.術後,乳房に対し50Gyの外照射施行.1988年以降,N(0)に対しては局所制御を照射に委ね腋窩郭清を省略している.観察期間中央値50か月.5年累積乳房内再発率は7%,腋窩再発率は照射群で2.8%,郭清群で1.6%,生存率は0期100%,Ⅰ期96.6%,Ⅱ期92.8%,Ⅲ期66%となった.これらは他施設の温存療法および乳切の成績と比し遜色はなく,適応基準の拡大および治療内容の縮小は局所制御・生存率を犠牲にしないことがわかった.
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