Japanese
English
臨床報告・3
経皮的気管切開術29例の経験
An evaluation of a new Percutaneous Tracheostomy Kit®
青柳 光生
1
,
鴨 宣之
1
Mitsuo AOYAGI
1
1国立千葉病院麻酔科
キーワード:
経皮的気管切開術
,
ガイドワイヤー・ダイレーティング鉗子
,
セルジンガー・ガイドワイヤー法
Keyword:
経皮的気管切開術
,
ガイドワイヤー・ダイレーティング鉗子
,
セルジンガー・ガイドワイヤー法
pp.1517-1521
発行日 1998年11月20日
Published Date 1998/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903457
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
1909年,Chevalier Jacksonにより気管切開術はその手術適応や手技が確立された.1990年,オーストラリアのGriggsら1)はSeldinger法およびガイドワイヤー・ダイレーティング鉗子(鉗子の先端部にガイドワイヤーを通す穴があいている)を用いた経皮的気管切開術を考案した.単純でありベッドサイドで簡単に行うことができ,重症患者を手術室まで移動させる必要がないという利点がある.
今回われわれは,Griggsらにより開発されたPortex Percutaneous Tracheostomy Kit®を試用した.本術式は安全,迅速,容易に気管切開が可能と思われたので,われわれの行っている手技,症例を呈示し,標準的気管切開術(以下,ST)と経皮的気管切開術(以下,PCT)との比較を文献的に検討したので報告する.
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.