特集 耳鼻咽喉科専門研修をはじめる医師へ―手術手技とコツ
5.気管切開術
内藤 健晴
1
1藤田保健衛生大学医学部耳鼻咽喉科
pp.1049-1053
発行日 2006年12月20日
Published Date 2006/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411100788
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Ⅰ.はじめに
気管切開は耳鼻咽喉科医が他科の医師からその技量を最も問われる手技であり,時には一瞬の猶予もない緊張した局面で,その技術を十分に発揮しなければならないこともある。そのようなことから,耳鼻咽喉科専門医にとっては場所と時を選ばず行わなければならない重要な手術技量であるため,その適応,確実な手技,的確な術後管理については熟知しておく必要がある。
今回,その適応,手技,術後管理について,これから耳鼻咽喉科専門研修をはじめる医師が経験を積んでいくのに役立つようなものとなるよう述べることにする。手技については,新生児で若干対応が異なるので,その相違についても紹介する1,2)。
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