特集 縫合・吻合法のバイブル
Ⅲ.部位(術式)別の縫合・吻合法
6.小腸
上腸間膜動脈・静脈の縫合・吻合
堀 豪一
1
,
田中 弘之
1
,
鈴木 隆
1
Goichi HORI
1
1昭和大学藤が丘病院胸部心臓血管外科
pp.220-224
発行日 1998年10月30日
Published Date 1998/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903378
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はじめに
消化器外科手術において血行再建が日常的に行われるようになった.血管に病変がない場合は通常の縫合・吻合の基本手技を行えばよいが,高齢者の手術では動脈硬化をはじめとする基礎病変が存在する場合が多く,血管外科の知識,経験が必要である.
上腸間膜動静脈を再建しなければならない病態は上腸間膜動脈閉塞症,腸間膜静脈血栓症,動脈瘤,悪性腫瘍の拡大根治手術に対する血管の合併切除,術中血管損傷の場合などであるが,単独の再建は決して多くない.
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