Japanese
English
特集 病態別補充・補正のFormula
血糖異常に対するインスリンまたは糖の補充・補正のFormula
The perioperative management of blood glucose in patients with diabetes mellitus or insulinoma
渋谷 和彦
1
,
砂村 眞琴
1
,
江川 新一
1
,
武田 和憲
1
,
小針 雅男
1
,
松野 正紀
1
Kazuhiko SHIBUYA
1
1東北大学医学部第1外科
キーワード:
糖尿病
,
インスリノーマ
,
術前・術後管理
Keyword:
糖尿病
,
インスリノーマ
,
術前・術後管理
pp.571-576
発行日 1998年5月20日
Published Date 1998/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903172
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糖尿病合併患者の手術に際しては,術前から速効性インスリンによるコントロールを行い,空腹時血糖150mg/dl前後,尿糖が1日10g以下,尿ケトン体陰性などを目標とする.術後,いわゆるsurgical diabetesの状態となるが,この時期には術前の1.5〜2倍のインスリンの投与が必要である.スライディングスケール法,インスリンの持続微量注入法などを用いて適切な血糖管理を行うことが合併症を減らす意味でも重要である.インスリノーマの術前管理は,低血糖時の処置が主となる.膵切除が50%以下のインスリノーマ症例では,術後,インスリンの投与は原則として行わないほうがよいが,著しい高血糖を合併する症例では,インスリンの投与もやむを得ない.
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