特集 外来診療・小外科マニュアル
Ⅷ.四肢・皮膚
101.皮下血腫
町田 浩道
1
,
中谷 雄三
1
Hiromichi MACHIDA
1
1聖隷浜松病院外科
pp.268-269
発行日 1997年10月30日
Published Date 1997/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902978
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疾患の概念
外傷などにより鈍的外力が加えられ,皮下の軟部組織損傷と血管の破綻により出血し,血液が皮下に溜まった状態を皮下血腫という.通常皮下血腫のみでは緊急治療の対象にならないことが多い.しかし,臓器損傷や骨折,筋・腱・大血管・神経損傷などを合併している場合には緊急治療の対象となる.また,基礎疾患(血液疾患や抗凝固療法などの出血性素因)がある場合や高齢者では(軟部組織が粗になっている),微力な外力でも出血量が多くなることがあり注意を要する.
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