特集 外来診療・小外科マニュアル
Ⅱ.頭部・顔面・口腔・咽頭
19.味覚障害
池田 稔
1
,
生井 明浩
Minoru IKEDA
1
1日本大学医学部耳鼻咽喉科
pp.60-61
発行日 1997年10月30日
Published Date 1997/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902896
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疾患の概念
味覚障害の受診例は50〜60歳代にピークを示す.受診例の男女比は2:3で女性が多い.各年代の人口構成を考慮して検討すると,味覚障害が高齢者で顕著に増加する疾患であることがわかる1).
味覚障害は単なる症状でありその原因は様々である.その原因を表に示した.他疾患に対する服用薬剤を原因とした薬剤性味覚障害が最も多く,亜鉛欠乏性味覚障害,特発性味覚障害,内科的な全身疾患を原因としたものなどがそれに続く2).
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