詳説 皮膚割線の局所解剖・3
女性解剖体における顕出例の示説—肩峰周辺・腋窩から上肢にかけて
伊藤 由美子
1
,
佐藤 達夫
2
1文化服装学院・服装解剖学
2東京医科歯科大学医学部・第2解剖学
pp.365-370
発行日 1997年3月20日
Published Date 1997/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902674
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はじめに
前回に引き続き,今回は「肩峰周辺・腋窩から上肢にかけて」の割線について示説する.
従来の上肢の報告例の挿図を見ると,前後からの観察が主であり,肩峰周辺から続く上肢の外側部あるいは腋窩から続く内側部についての記載がない.そこでわれわれは,上肢を前,外側,後,内側の4方向に分けて観察・記録することにより,体幹から上肢への移行部での割線の変化を調査した.さらに,手背,手掌の割線の精査などを含めて,詳細図(図15),展開図(図16),総合図(図18)を活用して示説する.
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