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特集 大災害に対する外科医の備え
トリアージの実践
Triage jn disaster situation
青野 允
1
Makoto AONO
1
1金沢医科大学麻酔科
キーワード:
災害医療
,
トリアージ
,
トリアージタッグ
Keyword:
災害医療
,
トリアージ
,
トリアージタッグ
pp.1539-1543
発行日 1996年12月20日
Published Date 1996/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902587
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災害医療はsearch & rescueに引き続いて行われる3つのTの原則を守ることが重要である.特に最初のTであるトリアージは災害現場での第1回目に続いて最終的治療が終了するまで繰り返し行われるダイナミックプロセスである.
そのコツは被災者が多ければ多いほど短時間で終了させることにあり,回復の見込みのない被災者を潔く諦め,治療の不必要な軽症患者を除外することにある.その原則は,生命は四肢に優先し,四肢は機能に優先し,機能は美容に優先する.病院におけるトリアージは看護婦,事務員とのチームで行うのが理想的である.治療は行わず,トリアージが済んだらタッグを被災者の右手あるいは右足首に付けて,後方に搬送させる.
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